1968(昭和43年)/6/15公開 78分 白黒 シネマスコープ 映倫番号:15335
配給:大映 製作:大映
深夜、無人のビルに響く女のすすり泣き。タイプ室から、更衣室から、エレベータの天井から身も凍る戦慄が背中につきまとう! 自らの出世欲のために恋人を殺した男が迎えた結末は・・・!?犯罪者の不安定な心理状態を非現実的な恐怖のイメージで描く。
貿易商社の業務部長倉本は、鋭い頭脳と抜群の行動力、語学堪能と優秀なビジネスマンの資質を全て兼ね備え、社長の厚い信頼を受けた上に、美貌の社長令嬢のハートを射止め、次期社長確実という周囲の羨望の眼差しに包まれ、豪華な新婚旅行に出発した。帰国後出社した倉本を一人の男が訪ねてくる。男は文書課に勤めていた西野悦子の兄で、悦子が失踪したことと妊娠していたことを告げる。その数日後、社内に奇妙な噂が広がる。深夜の文書課からタイプの音が聞こえるというのだ・・・。