1986(昭和61年)/4/19公開 85分 カラー ビスタ・サイズ 映倫番号:112059
配給:松竹 製作:大映
チョンマゲ頭を叩いてみれば、ニューオリンズの音がする! 筒井康隆の奇想天外な原作を81年製作の「近頃なぜかチャールストン」以来5年ぶりにメガホンを取った岡本喜八監督がエネルギッシュな作品に仕上げた。
維新の嵐が吹き荒れる江戸時代末期、駿河の国の小藩に流れ着いた黒人3人。ところがこの藩の大名は大の音楽好き、3人の奏でる4ビートのリズムに思わず体を揺らし、心をときめかせる。やがて城内のあちこちから樽、鍋、三味線、琴の音が聞こえだし、ジャズの音を奏で始める。鳴り出したら止まらない一大ジャムセッションは、維新の産声も知らずにますます熱を帯び、城を上げての合奏絵巻となっていく。