1990(平成2年)/6/9公開 104分 カラー ビスタサイズ 映倫番号:113170 一般
配給:東宝 製作:大映 / 双葉社 / ザ・アイデア
熱い夢、フィールドの風、心の中の球音。輝く夏、少年たちは最後の夢を賭けて戦い、素晴らしい真実のドラマが生まれた。「甲子園で野球がやりたい!」沖縄の北城ろう学校の生徒たちが追った大きな夢の勇気と闘志の真実の記録。教師役の三浦友和、田中美佐子の他、母親役に小川真由美、特別出演の植木等。野球部のキャプテン役には「野ゆき山ゆき海辺ゆき」の林泰文が扮し熱演を見せる。「ボクちゃんの戦場」など戦争の悲惨さを後世に伝える児童映画で名高い大澤豊監督が演出を担当。ろう学校の生徒や黒柳徹子が主催する「トット劇団」の俳優たちも多数が参加、達者な演技を見せている。
昭和39年、アメリカで猛威をふるった風しんは沖縄にも及び、風しんにかかった妊婦から数多くの聴覚障害児が誕生した。それから15年後、彼らのための中等部・高等部の6年限りの存在で北城ろう学校が開設された。その生徒の一人、真壁敏夫は中等部3年の夏、甲子園に高校野球を観戦に行き、大きな感動を体験する。熱闘の中、聞こえないはずの音を感じたのだ。僕も野球をやりたい、もう一度甲子園でこの音をグランドの中から聞きたい!そう決心した敏夫は、高等部始業式の日、生徒を代表して野球部の設立を願い出る。
日本アカデミー賞(優秀助演女優賞(小川眞由美))