1992(平成4年)/6/27公開 125分 カラー ビスタ・サイズ 映倫番号:113448 一般
配給:東宝 製作:大映 / 電通
鎖国日本にあって、広大な大陸を走り抜けロシア帝国絶頂期の女帝エカテリーナII世の心を動かした男・大黒屋光太夫。この壮大無比な冒険記を描いた井上靖の名作「おろしや国酔夢譚」を製作費45億円、ロシアの大がかりな協力の下、フランスのマリナ・ブラディ、ロシヤのオレグ・ヤンコフスキーら国際派スターを招き映画化。
1782年、伊勢出港後に難破した光太夫らは、9ヵ月後に北の果てのカムチャッカに漂着。生き残ったわずか六名の日本人は、帰国への手立てを探りオホーツク、ヤクーツク、イルクーツクと世界で最も厳しい寒さと戦いながらシベリアを漂流するが、土地土地で数奇な運命に翻弄される。凍傷で片足を切断後日系ロシア人の娘に手を引かれるようにキリシタンとなり帰化した者、ロシア女性と恋に落ち姿を消した者、そして光太夫は・・・。学者ラクスマンを通じ初めて見る文化に強い衝撃を覚え、この感動を日本へ伝えたいと帰国の執念を燃やす。
日本アカデミー賞(最優秀撮影賞、最優秀照明賞、優秀主演男優賞(緒方拳)、優秀助演男優賞(西田敏行)、優秀音楽賞、優秀美術賞、優秀録音賞)