1977(昭和52年)/10/8公開 132分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19045
配給:東映 製作:角川書店
東京=ニューヨークを結ぶ壮大な人間愛のドラマ。戦後30年・・・、そこには様々な人間のドラマがある。母と子、父と子、男と女、そして男と男。運命の奔流に押し流されまいと、ひたむきに生きようとする人々が宿命的な絆で結ばれつつ、愛し、悩み、そして散ってゆく。人間とは何か、母とは、愛とは・・・。映画「人間の証明」は、深い感動をたたえつつ、人々の生き様を、美しくそして哀しく謳いあげてゆく。
“キスミーに行くんだ”ハーレムを飛びだした黒人青年ジョニーは、東京のホテルの42階直行エレベーターの中で鮮血に染まってしまう。“西条八十詩集”と“ストウハ…”という最後の言葉を残して。その頃、42階では女流デザイナーの八杉恭子のファッションショーが催されていた。棟居刑事らはニューヨーク市警と共に事件を捜査する。キスミーとは?ストウハ…とは?ジョニーは母に会うため日本へ来たのでは…?推理はめぐり、捜査が進むにつれて浮びあがる八杉恭子の影。新しい事実が掘り起こされ、また意外な事件が生まれてゆく。父と子、母と子、男と女の愛が見えない意図に絡みあい、そして感動のラストシーンが―。