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作品紹介

青春賭博

1949(昭和24年)/2/19公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

中野泰介の企画。柳川寛一のオリジナル物を、市川哲夫、芦原正を同期生にもつ田坂具隆の助監督であった隅田朝二の第一回演出。撮影は滝花吟一が担当。出演は水島道太郎、霧立のぼる、朝霧鏡子、見明凡太朗、杉狂児、佐伯秀男、瀧花久子等で拳闘界から堀口兄弟が特別出演。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

プロ拳闘のマネジャー乾武吉は大学の拳闘選手木塚滉の鋭いパンチに目をつけ、滉をプロ選手に仕立てて甘い汁を吸おうと考えていた。滉は故木塚教授の一人息子で家には母の岸子と戦災で両親を失い、木塚家に寄寓している清原翠がいた。どこの家庭も金が仇の世の中である。「勝てば千円」乾の言葉は滉の頭から消えない。滉はその夜のプロ試合に現れてあっさり相手を倒した。滉には自信がついた。そうだおれは拳闘界の王者になってやる。それは青年らしい血気であった。そして一試合毎に滉の名声は上って行ったが、母は彼の成功を喜ばなかった。滉は彼に想いを寄せる翠をも振り切って家を出た。滉は地方巡業中に乾の秘書恵子に心を惹かれ、恵子もまた滉に好意を寄せていた。ただ面白くないのは乾で、恵子の心が自分から離れて行く事を感じ嫉妬した。帰郷後の滉は、ミドル級の選手権保持者佐久次郎に挑戦しようとする。滉の敗戦を予想した乾は恵子と滉の仲を割かせる為に挑戦を計画した。いよいよ試合当日。佐久の物すごいパンチに滉の苦戦は免れなかった。しかし滉には王者たらんとする心条が残されていた。滉の反撃すごく遂に佐久を倒してしまったが、佐久はそのまま帰らぬ人となった。勝利の日は人殺しの日であった。滉の心は重い。恵子は「あんたは学校へもどるのよ。そしてあんたを待っている人もいる」という。滉には温かい家庭と翠の笑顔が想い出された。そして清い思い出を胸に秘めた恵子は静かに立ち去って行った。

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