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麗人草

1949(昭和24年)/3/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

小倉武志の製作、竹田敏彦原作「愛欲の海」から鈴木兵吾が脚色、原研吉の東西スタッフ交流による京都での戦後第一回作。撮影は森田俊保。主演には水谷八重子。その他、佐分利信、若原雅夫、日高澄子の他、青山和子が若杉曜子と改名し出演。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

沼津牛臥海岸の瀟洒なホテル(澪心荘)の女主人章子は二人の娘、緋佐子、葉子と親子水入らずの和やかな日を送っていた。だが緋佐子の卒業の日、章子の暗い過去は暴かれなければならなかった。当然総代になるべき緋佐子が「家庭が悪い」という一言のもとに、大原千鶴にその席を譲らなければならなかったのだ。暗い過去-それは中京の某銀行の重役を勤めていた彼女の父の事業の失脚から、彼女は酒色のちまたに身を落とさなければならなかった。一筋の純情にすがる恋人紀夫の愛をも捨てて、美貌の彼女はそこで大原にひかされ、二人の子を生んだ。そして筋道通り一束の金を投げられて「別れてくれ」と言われたのだ。彼はその金を受け取らなかった。そして思想犯としてアメリカに亡命しなければならなかった紀夫が将来を誓って与えていってくれた金を元手に、この商売を開業したのであった。殊に恋人水野との婚約の日の迫った緋佐子の「母の過去を明かしてくれ」と泣きすがる姿に、大原宅を訪れた章子は二人を庶子として認めてくれと願うのだった。挨拶に出た家老の宮沢の魔手から逃れようとしてあやまって階下に落とした。法廷に立たされた章子は「ホテルの資金」を責められて困り果てた所に、帰国した紀夫が現れて証言するのだった。晴れて母子二組がそれぞれに結ばれる日も近い日のことであろう。

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