作品詳細
DETAIL彼女は答える
ストーリー
STORY
甲子園野球場では選抜中等野球の錦城中学校対××商業の熱戦が行われている。スタンドでは最近赴任してきたばかりの高須賀純吉と下宿先の中学一年の一郎が熱狂している。隣の近代的な美しい娘さんは可笑しさを堪えながら眺めていたが、ふとしたことから話をかける。二人とも錦城中のファンである。純吉は錦城中学の教師であることを知られて感想を聞かれ、錦城中学の封建的な古臭くさを苦言し、その上三野校長ことガンヂー翁の悪口を言ってしまう。純吉は親友の病院勤務の内科医である坂井信雄と糸井一郎の家に下宿していたが、二人とも明朗で誠実な性格の持ち主であった。坂井は家に帰ると貧しい家の人々の診察に余念がなかった。また純吉も前にアパート住まいをしていた時のアパートの娘の雪枝が、父母に死なれ現在運送屋の堀野達蔵の世話になっている間、堀野に変なことをされるというので、困っている彼女をいつでも遠慮なく純吉達のところへ来てもよいと単純に言ってやるのであった。しかし純吉は性格が性格だけに同じ学校教師の仲間から異端者扱いにされていた。ちょっとしたことでも難癖をつけられた。純吉はある日担任の一生徒の件で問題が起きたのを、校長の退校処分を不満に思って校長宅を訪れた。するとあの日の野球場の娘さんに出会った。何のことはない、ガンジー翁の娘朝子さんであったが、校長も純吉の誠実さを認めていた。校長自身紹介してくれた朝子さんは坂井と同じ病院に勤めているのであった。一方、間雪枝は堀野の圧迫や後妻になってくれと迫まってくる毒牙から逃れて、純吉や坂井のところへせっかくなついた堀野の子供八重子ちゃんを後に残してやってきた。こうなるとそこには二つの恋が芽生えてきた…。