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作品紹介

紅扇

1952(昭和27年)/3/20公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は小出孝で、田中澄江が婦人倶楽部に掲載の原作『母の舞う時』から脚色したもの。NHKからラジオ・ドラマとして放送された。監督は原研吉で、森田俊保が撮影に当たっている。主な出演者は、木暮実千代、柳永二郎、岩井半四郎、高橋貞二と幾野通子、小林トシ子のほか、森川まさみ、小園蓉子、市川春代、吉川満子など。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

新橋菊之家の菊奴は、踊りと男嫌いで通った芸者だったが、抱えの文江が愛人の、芸能新聞の記者瀬木の子を身ごもったと知ったとき、文江に早く腹の子を処分することを薦めた。それは彼女の過去に同じ経験があるからだった。十九年前花子と名乗って芸者で出ていた時、彼女は愛人山川にすてられその上二人の間の子供を、相手の夫人に取りあげられてしまったのだった。それからの彼女は一時自棄になって、堅気になった親友の春子がたずねて来ても無愛想にあしらうのだった。しかし、終戦後山川家の焼跡をたずね、自分の生んだ子の行方も知れないとなると、彼女は呆然としてしまった。しかし偶然出会った昔の師匠しげに会ったり、春子に励まされたりして、再び新橋から出て、今は芸一本で生きる名妓としてうたわれていた。彼女を世話しようという土建屋安田の元主人が山川で、安田の口から娘百合子が山川夫人の手で立派に育てあげられると聞いたとき、彼女は娘に会えないながらも生き甲斐を感じた。そして母情のせつなさを描いたが為に断っていた新作「隅田川」を踊る決心をすると共に、文江にも立派に赤ん坊を産めと、温かく言った。

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