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父帰る

1952(昭和27年)/6/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は大町龍夫。菊池寛の名戯曲から長瀬喜伴がシナリオを書き、堀内真直が監督に当たっている。撮影は、服部幹夫。出演者は徳大寺伸、故里やよいの他、河村黎吉、紅沢葉子、青山宏など。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

おたかは、夫の宗太郎が情婦とともに出奔してから、賢一郎、新二郎、たね子の三児を抱えてマッチ箱貼りの内職などをしながら暮らしを立てていた。賢一郎は小学校を卒業後は会社の給仕をしながら夜学に通い、二十年後の今日、役所の係長にまでなり、新二郎もたね子も会社に勤めて、一家はようやくゆとりのある楽しい生活を過ごせるようになっていた。たね子には賢一郎の知人からの縁談もあったが、彼女は会社の同僚園田と結婚の約束をしていた。賢一郎はそれを知って失望し、彼に隠していたことを激しく怒りもするが、母と弟の取りなしで、結局温かく許してやるのだった。しかし祭の日、消息を絶ったままの父が落ちぶれ果てた姿で帰ってきた時、おたか、新二郎、たね子の三人は喜んで彼を迎えるが、賢一郎は断固として父を許そうとはしなかった。再び家を出ていく父の後を、新二郎たちは追っていった。

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