1952(昭和27年)/8/7公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
沢村勉の脚本を、野村浩將、池田忠雄に長年師事していた齋藤完一が監督する。撮影は中島信雄。出演者は大坂志郎、幾野道子、入社第一回の草間百合子、水原真知子、寺岡潔等。
結婚三年目の画家の進藤新介君と房子さんはモデルの三枝アキを問題にして一波乱。しかしちょうどそこへ房子さんの妹分で新婚早々の禮子さんが、夫君の中田一彦君がバーの女給マユミと怪しいと訴えに来るので、逆に調停役にまわらされてケリをつけた。ところが翌朝またもめて、今度は房子さんが中田家を訪問する。一彦君夫妻は前日のことなどケロリと忘れて大アツアツなので房子さんは面白くない。そこへ一彦君あてにマユミから電話がかかってきて、新介君も来て、夫婦二組が卍巴の大騒動を展開する。男同士は家を飛び出し、女同士はマユミとアキを撃退しようと、まずマユミのバーへ乗り込む。ところがマユミとアキは同一人物で、病身の夫を抱えて懸命に生活しているまじめな職業婦人であることが判明、そこへヤケ酒でもやろうと乗り込んできた男同士と再会、それぞれ胸をなで下ろしたり微苦笑したり。