作品検索

作品紹介

まごころ

1953(昭和28年)/1/29公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

小林正樹監督のフィーチュア第一回作品。脚本は師、木下恵介のオリジナル。森田俊保、木下忠司がそれぞれ撮影、音楽を担当。キャストは小林監督の従姉にあたる田中絹代の特別出演のほか、俳優座の千田是也、東山千栄子、永田靖、津島恵子、淡路恵子、石浜朗、野添ひとみ(SKD)、高橋貞二、三橋達也など。

NO IMAGE

スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

有賀弘は万事潤沢な家庭に育ち、のびやかでやんちゃで遊びずきな少年だった。来春に迫る大学入試の準備のため、好きなラグビーを断つことがちかごろの苦労といえば、苦労である。ある朝、有賀家と路一つへだてたアパートに、野々宮清子、ふみ子という年若い姉妹が引越してきた。窓ごしにそのふみ子の姿を目にした瞬間、弘はなにか悩ましい、未知の感動に襲われる。胸を病む美少女ふみ子もまた、弘の面影に淡い慕情を感じた。クリスマスの夜。清子とその恋人志村が出かけた留守に突然、姉妹を利用しようとしつこくつきまとう悪辣な叔父が、訪ねてくる。夢中で戸外に走り、やがて雪を喀血でそめ倒れ伏しているふみ子を助け起こしたのは、弘のラグビーの先生坂本だった。たまたまお歳暮をもってその下宿に来合せた弘は、坂本と共に車を呼び、ぐったりしたふみ子をアパートへ運ぶ。彼女は、すでに重体に近かった。名前も知らぬその人の療養費を父に出してもらおうとした弘は、その交換条件として入試合格のために、今迄とは打って変わって猛勉強をはじめた。一心に思いつめて粘りぬく弘の姿に、理由をしらぬ家人は驚いたり心配したりするが、ふみ子の病勢の進度はもっと速かった…。

NO IMAGE
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)