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女性の声

1953(昭和28年)/3/12公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

堀内真直のフィーチュア第一回作品。『平凡』連載中の小糸のぶの原作を中山隆三が脚色し、生方敏夫が撮影に当たった。音楽は万城目正。佐田啓二、市川春代、草間百合子、吉川満子、川喜多雄二、東谷暎子、水原真知子などが出演。

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ストーリー

清水市の有力者須山剛之助の長女由紀子は妹晴美の音楽教師、三上達哉と相思の仲である。しかし由紀子には父の秘書をつとめる従兄、笹沼という婚約者がいて二人の仲を快く思わない。ある日、由紀子は三上、晴美達と近郊の山へハイキングにでかけたが、偶然休憩したホテルのロビーで、大阪に出張したはずの父が見知らぬ中年の婦人と一緒にいるのを目にする。婦人の名は加藤八重、日蔭の身ながら由紀子の実の母であった。秘密を知って由紀子は傷つく。その唯一の慰め手三上も、笹沼と由紀子の結婚をのぞむ須山の嫌がらせに耐えかねてか、東京へ去る。由紀子もやがて後を追うが、キャバレーのバンドマンをしている三上と、バーの女給に住みこんだ彼女とは、お互いの所在すらしれない。しかし三上はある夜キャバレーにくり込んできた不良学生の中に晴美の姿を発見する。芸術大学の入試に不合格し、自棄しきったかつての教え子を、彼は深く諌めた。たまたま晴美が警察に留置されると、彼は引受人として出頭し、後から来合せた剛之助や笹沼と顔を合せる。彼らは以前の非を悔いていた。そろって皆は三上のアパートへ帰ってくるが、途中はからずも八重と連れ立つ由紀子に再会した。彼女はバーの一常連にしつこく言い寄られ、逃げ出したところを、上京して孤児院で働く八重とめぐりあったのである。みんなの心からな祝福のうちに、三上と由紀子は結婚することになった。

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