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岸壁

1953(昭和28年)/4/22公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

山内久と協同で書いた馬場当のオリジナル・シナリオを、中村登がとりあげて監督に当たったもの。撮影は生方敏夫。主な出演者は鶴田浩二、淡島千景、山村聡、東谷暎子など。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

老朽貨物船あんです丸の船長銀次郎は、密航を企てた青年木本に亡き息子の面影を見てわが家へ連れ帰った。娘純子は父の物好きを笑いながら、男性的な木本に心を惹かれた。銀次郎には芝江という情婦があった。一度結婚に失敗して、酒場に働く女だった。すでに銀次郎の子供を宿していたが、故郷に置いた前夫との間の子供が死んだという知らせをうけた夜、同郷の木本を野毛山へ誘ってその淋しさをぶちまけて彼にすがりついた。それが二人を過ちを犯すはずみとなった。木本は銀次郎に対する申し訳なさでその家を去ろうとしたが、なにも知らぬ純子が木本をひきとめようとした。しかし芝江から、木本との関係や父とのつながりをぶちまけられた彼女は人間関係の醜さに自殺をはかつた。幸い一命はとりとめたが、銀次郎ははじめて娘の木本に対する心を知った。銀次郎は木本に涙の鉄拳を加えながら、木本に純子を幸福にしてくれと叫んだ。銀次郎は定年を前に最後の航海をすることになっていたが、船会社はこれを悪徳ボス高柳に売って密貿易に使わせようとしたため、銀次郎と高柳一味の闘争になり、銀次郎は高柳を刺殺した。

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