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燃ゆる限り

1955(昭和30年)/9/7公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

『婦人画報』連載の佐多稲子の原作を柳井隆雄が脚色、原研吉が監督。撮影は森田俊保、音楽は加藤光男が担当。出演者は桂木洋子、七浦弘子、片山明彦、石浜朗、佐竹明夫、斎藤達雄、夏川静江など。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

仲田家では、生活力のない父親が情婦のもとへ行き、母のかねを中心にしてつつましく暮らしていた。ある日、情婦にも捨てられた父が突然家へ帰って来るが、長女妙子等の冷やかな態度にいたたまれず、すぐにあてもなく家を出てしまった。しかし家にあった金は勿論、子供達の衣類まで持ち出されていた。妙子には同じ役所に勤めている河野という恋人があり、次女の昭子も左翼の学生宮原と相愛の仲だった。だが、妙子は、河野には故郷の金沢に妻があるという噂をきき、苦悩の日を送る。昭子は父のことを宮原に打明けたが、宮原は昭子を労わり結婚を決意する。父による一家の災難はまだ続いた。気の弱い長男の秀男は、再出発するという父の言葉を信じて会社の金を貸し、この穴埋めにと競輪をやって六万円も使いこんでいた。妙子はすべてに絶望し、怒りの言葉と共に家を出て行った。金沢に子供まである河野の妻がいることを知った矢先に今度の秀男の事件、妙子は乱れる感情をどうする事もできなかった。この不幸のどん底に、昭子は宮原との結婚を諦めようとする。だが宮原は彼女を勇気づけたばかりか母の重子も苦労して蓄えた二万円を出してくれた。一度は家出をしたものの、落ち着きを取り戻した妙子も、河野によって傷みつけられた心を振り切って、一家の苦境を救おうと決心し、家族のもとに戻って来た。しかしその頃、自分の非を悟った父親は、自らその命を断っていたのである。

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