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若き日の千葉周作

1955(昭和30年)/10/4公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

山岡荘八の原作を成澤昌茂が脚色し、酒井辰雄が監督、服部幹夫が撮影を担当した。主な出演者は中村賀津雄、高木悠子、高野真二、雪代敬子、花菱アチャコなど。

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ストーリー

千葉周作は幼名を於菟といった。陸前鬼首に北辰夢想流の後継者たる父幸右衛門と乳母の手で育てられ、早くも「千葉の小天狗」と異名をとった於菟は、あるとき、かつて千葉家の内弟子で今は鬼首に道場を構える荒尾宮内が、父幸右衛門に千葉の家を継がれた遺恨からあらぬ噂を吹聴し、そのため母は自害し、父もそれ以来剣を捨てて医者になったという話を耳にした。憤然と荒尾道場に暴れ込んだ於菟は、却って捕えられて鬼首峠でさらし者にされた。しかし、宮内は心の中では娘奈々江を於菟に添わせ、千葉家を相続させたいと願っているのだった。奈々江に懸想する師範代森川新之介は、於菟を亡きものにしようと図るが、奈々江の働きで於菟は辛うじて助かった。幸右衛門は於菟の行動を知り、恩師岩上孤雲を訪ね、武士の道として於菟を斬り捨てたうえ、自刃する決意を打ち明け介錯を頼むが、小天狗於菟の将来を属望する孤雲のはからいで、於菟は周作、幸右衛門は浦山寿貞と名を改めて江戸に出た。そして、周作は父の旧友浅利又七郎の道場に預けられた。一方、周作を慕う奈々江は江戸に向かい、邪恋に狂う新之介もそれを追った。周作はきびしい練磨のすえ、師範代を許されるまでの上達ぶりだった。又七郎は娘綾の婿となって流派を継ぐようにすすめるが、周作は奈々江を忘れることができない。そんなころ、奈々江をかどわかし、卑怯にも父寿貞の命を奪った新之介が、周作に果たし状をよこした。

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