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弁天夜叉

1956(昭和31年)/4/4公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

山手樹一郎の原作を八尋不二が脚色、酒井辰雄が監督、竹野治夫が撮影を担当した。主な出演者は高田浩吉、高峰三枝子、中村賀津雄、小山明子、雪代敬子、大泉滉など。

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ストーリー

遠山左衛門尉が南町奉行であったころ、江戸は稲妻組という怪盗団に悩まされていた。浪人曽我平丸郎は質商倉屋の用心棒にやとわれたが、主人の若後家お世紀は二十八の女盛りにも似ず、金勘定に浮身をやつす冷たい女であった。用心棒になって三日目、倉屋に稲妻組が押し入った。平九郎はその一人を斬り捨てた。遠山邸に呼ばれた平九郎は遠山の手下の野上半次郎が跡目相続に必要な野上家伝来の名刀波の平行安が倉屋に入質されているので受出して欲しいと頼まれた。家に帰ると留守の間にお世紀が誘拐され、一同大騒ぎ。その最中に投げ込まれた矢文にはお世紀の筆跡で「今夜、曽我さんに行安を持たせて両国橋へ云々」と書かれてあった。平九郎は偽の刀を持って出かけ怪しい一団に会ってお世紀を取戻した。同時に彼は一団が稲妻組であるのを知り、更に一味の指揮者が南町奉行の与力松倉伝十郎であるのを見て驚愕した。翌日、平九郎に改めて刀の譲り受けを頼まれたお世紀は、平九郎に惚れた弱身を見せまいと一度は断ったが、召使のお文に言われて慌てて刀を持たせてやった。お文は途中で殺され刀は奪われた。急報を受けた平九郎は、奉行の助言で稲妻組の本拠を前奉行鳥居燿蔵の別邸と知り乗り込んだ。乱闘の末、一味を倒した平九郎は刀を取り戻した。遠山の失脚を計る鳥居は稲妻組を使って江戸を騒がせ、また半次郎の家督相続を妨害するために行安を奪おうとしたのであった。

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