作品詳細
DETAIL泣き笑い五十両
ストーリー
STORY
お人好しで見栄っぱりの魚屋長兵衛は、酒と博奕が大好きで借金がかさみ、年の瀬が越せない始末。娘お春は料亭叶家の女将お駒を訪ね、芸者になる代わり五十両融通を頼む。長兵衛は、娘の健気な心根や、五十両を三月間、加えてお客に指一本ふれさせぬというお駒に感激。だが帰途、借金の証文をタテに難題をふきかけられている浪人辺見七郎太と妹雪江を見兼ね、五十両の金を投げ出す。虎の子を失くした長兵衛は女房お兼と夜逃げ、人夫になって働きだした。一方、七郎太は小間物屋の手代となり名も文七、父の仇片倉伝十郎を尋ねる中、叶家で働くお春に惹かれ、彼女に執心の悪旗本榊山軍之進邸に伝十郎がかくまわれていると知る。その頃、長兵衛は稼ぎ貯めた金で魚屋を開業、盤台を肩に歩く中、文七にめぐり遇う。文七は長兵衛がお春の父親であること、五十両の無心で難儀していることを知り、身の素姓を明かして詫びる。お春も恋しい文七の素姓を知り軍之進の邸に手引、ここに文七兄妹は目出たく本懐を遂げた。五十両の金は七郎太から返済、お駒は借金を棒引きにし、改めてお春を七郎太の妻にと申し出る。数日後、新しい魚屋を開店した長兵衛夫婦の前には、帰参の叶った七郎太と雪江に伴われたお春の新妻姿が見られた。