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作品紹介

ただいま零匹

1957(昭和32年)/9/15公開     
配給:松竹(受託配給) 製作:まどかグループ

原作は朝日新聞に連載した火野葦平の同名小説。「台風騒動記」に次ぐまどか・グループ第四回自主作品。脚色は山形雄策、監督は藤原杉雄、撮影は荒牧正。主な出演者は佐野周二、佐田啓二、田代百合子、中川弘子、岡田茉莉子、宮城千賀子。ほかに片山明彦、坂本武、浦辺粂子、朝霧鏡子など。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

九州大分市の市長園田久一郎は、長い間、市政と市民のためだけに、すべてを捧げてきた。最愛の妻を数年前に失い、息子竹太郎が美喜子という女給と恋に陥って家出したあと、家庭は柔順な娘梅子と忠実な婆やのよねが守っている。市の発展のため、産業道路開発の件で園田は上京したが、結果は思わしくなかった。彼はそんなことより、斬新なアイディアを具体化することに独特な手腕があるようだ。「郊外の高崎山に、日本猿を野放しにした自然公園をつくったら、市民税も軽くなるだろう」、そう思いつくと、園田は早速実行に移った。その頃、反園田派の市会議員でボスの大内喜衛門は、サロン・シロハトのナンバーワン女給千絵をそそのかして園田市長のスキャンダルをでっち上げようと虎視眈々。だが、せっかく大内が握らせた軍資金も、千絵の手から竹太郎と美喜子の東京行きの費用に回ってしまった。一方、園田は高崎山の万寿寺境内で、毎日ホラ貝を吹き鳴らしているが、猿は一向に出てこないし、市民の非難は高まるばかりだった。そんな折、梅子が正義派議員山路幸七の息子春男と結婚したいといい出した。園田は猿のことで夢中だから、取り合わない。そんなある日、待望の猿が園田のホラ貝につられて、何匹も出てきたではないか。町中が沸き返り、大内一派は利権争いで眼の色を変える騒ぎ。得意の園田が家へ帰ると梅子の姿は見えず、机の上に置手紙があった…。

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