1957(昭和32年)/11/5公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
「漫才学校 爆笑八人組」に引き続く漫才学校シリーズ第二回作。脚本は中山隆三。監督は穂積利昌、撮影は西川享の担当。出演者は前作同様八人組に蝶々・雄二、ワカサ・ひろし、いとし・こいし、Aスケ・Bスケのレギュラー。その他、関千恵子、高野真二、七浦弘子、花和幸助など。
ギャング退治で名を挙げた漫才学校では、暑さにもめげず勉強に懸命である。そこへ原野九郎太という大男があらわれ、キャバレーに改造するから立退けという命令。蝶々先生以下の奮闘も空しく追い出されたみんなは、ひろし君の一計で雄二の故郷近江舞子で林間学校を開設することに決定した。着いてみると土地の代表者の大歓迎。実はこれは土地の繁栄につけこんで大儲けしようと、旅館組合長やホテルの支配人村山や、原野らが代議士宮古女史を招待したのだが、蝶々先生が女史と瓜二つからおこった間違い。そこへ本物が現われたから大変である。蝶々先生と生徒は、ホテルで働いて弁償する事になった。馴れぬ仕事に一同大弱りなのを、ボーイの古川君や久子さんがそっと助けてくれた。その頃宮古女史に会いに原野と妾の市子がホテルへやって来て、またもや女史と蝶々先生を間違え大騒ぎ。こんな時、市子の十万円の指輪が紛失、その嫌疑がこいし君にかかる。重なる災難に一同悲嘆にくれていると、雄二の叔父空念和尚が演芸コンクールで賞金が十万円出ると知らせてくれる。一同大張り切りで珍版忠臣蔵を上演。ところがBスケ君が酔っ払ったり、宮古女史が間違って引張り出されたりで目茶苦茶、それがかえって受けて十万円を貰う事が出来た。この時、原野の本妻千代子夫人がやって来て、指輪は、原野が夫人のを持ち出し女から女へタライ廻しにしていたと判明する。