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侍ニツポン

1957(昭和32年)/11/19公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

故阪東妻三郎の出世作となった「侍ニッポン」を今回はその遺児田村高廣が主演して映画化したもの。群司次郎正の原作を久板栄二郎が脚色、大曽根辰保が監督石本秀雄が撮影した。主演は田村高廣、高千穂ひづる、松本幸四郎、山田五十鈴。ほかに森美樹、近衛十四郎、山内明、竜崎一郎など。

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ストーリー

徳川末期、時の大老伊井直弼は開国政策強行のためこれに反対する攘夷派の人々に断罪の命を下し世情は騒然たるものがあった。彦根藩の藩医新納草庵の息子鶴千代は父の死後お鶴とともに江戸に出、沢村道場に学んでいた。だが菊乃との縁談を断られ自分の出生に疑いを持つようになってから、いつしか道場の親友、竹之介にすすめられるまま茶屋酒に溺れるようになった。実は、鶴千代は直弼がまだ部屋住みの頃、当時舞妓だったお鶴との間に出来た子であった。しかし直弼に傷のつくのを怖れた家老野坂のためにお鶴は実家に戻され、それから二十数年ただ鶴千代が立派な侍になることを願って生きて来たのだった。だが恋に破れた鶴千代は「武士も百姓もない新しい日本を創るのだ」と主張する竹之介を先鋒とする水戸浪士たちに次第に惹きつけられていった。そして異人館焼打ちに失敗した浪士たちに裏切者の疑いをかけられた鶴千代は、その汚名をはらすべく単身父とも知らず直弼を襲った。見交す眼と眼、愛国の至情をこめて開国の必要を説く直弼に莫然と父を感じた鶴千代はその偉大な精神力に打たれたが、秘かに放獄されてからは絶望感に陥り紅燈の巷に我を忘れるようになった。そんな鶴千代の孤独な姿に芸者吉次は惹かれていった。一方、鶴千代と吉次の仲を知ったお鶴は、鶴千代出生の秘密を打明け吉次に出世の妨げになるから別れてくれと頼んだ。始めて直弼が真実の父であることを知った鶴千代は一瞬愕然としたが、「今頃になって」と冷やかに呟くだけだった。そうして浪士達が桜田門外に直弼を襲う時が来た。

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