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すつ飛び五十三次

1958(昭和33年)/1/3公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

十返舎一九の『東海道中膝栗毛』より鈴木兵吾が脚本を書き、大曽根辰保が監督、石本秀雄が撮影した時代劇娯楽版。主演は高田浩吉、伴淳三郎、花菱アチャコを中心に、高千穂ひづる、近衛十四郎、名和宏。

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ストーリー

弥次郎兵衛、喜多八がお江戸日本橋をあとにして、東海道を西へ旅立った。弥次さんが富籤に当たり、喜多八を家来に、お伊勢参りを思い立ったのだ。戸塚の辺で、紀州の殿様の行列に出会った。殿様は鼠小僧次郎吉に瓜二つだった。これには、次郎吉を追っていた江戸の目明し門次も驚いた。やっとたどりついた藤沢の宿で、弥次喜多は思い思いに女中部屋へ忍びこんだ。目指すは一人、戸塚で会ったちゃっかり女中である。女中は泊まり合わせた町人を次郎吉とも知らず入れ代えた。二人は鉢合せし、大騒ぎになり、宿を放出された。三島の宿では、胡麻の蝿の与吉の誘いに乗り、三島楼で大散財し、いい気になった。挙句は与吉に有金ぜんぶを盗まれて、着物をはがれ、またもや放出された。沼津で、紀州の行列のお供にまじりこんで、昼飯にありついたが、たちまち化けの皮がはがれ、納屋の中へ投げこまれた。鼠小僧に助けられて逃げ出す途中、お忍びで下情偵察に出かける紀州の殿様に出会った。山部家老の命で、次郎吉と入れ代った紀州の殿様はお供の弥次喜多以上に破目をはずし、島田の宿で風呂の底をふみ破ったりする。次郎吉に惚れて追ってきたお仙が、間違ってかじりついた。門次からも間違われ、御用とばかり縛り上げられた。殿様に化けた鼠小僧は辛抱できずに逃げだした。その途中、門次の手から殿様を助けだした。浜名湖の渡し舟で、鼠小僧たちはおきぬという、昔、彼が恩になった旅篭「津之国屋」の娘に出会った。

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