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作品紹介

張込み

1958(昭和33年)/1/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

小説新潮所載の松本清張の同名小説の映画化で、凶悪犯を追う刑事の姿を描いたセミ・ドキュメンタリ篇。橋本忍が脚色、野村芳太郎が監督した。撮影を井上晴二。主演は大木実、高千穂ひづる。宮口精二、高峰秀子、田村高廣。ほかに松本克平、藤原釜足、浦辺粂子、多々良純、川口のぶなど。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

警視庁捜査第一課の下岡と柚木は、質屋殺しの共犯・石井を追って佐賀へ発った。主犯の自供によると、石井は犯行に使用した拳銃を持っており、三年前上京の時別れた女さだ子に会いたがっていた。さだ子は今は佐賀の銀行員横川の後妻になっていた。石井の立寄った形跡はまだなかった。両刑事はその家の前の木賃宿然とした旅館で張込みを開始した。さだ子はもの静かな女で、熱烈な恋愛の経験があるとは見えなかった。ただ、二十以上も年の違う夫を持ち、不幸そうだった。猛暑の中で昼夜の別なく張込みが続けられた。三日目。四日目。だが石井は現れなかった。柚木には肉体関係までありながら結婚に踏みきれずにいる弓子という女がいた。近頃二人の間は曖昧だった。柚木には下岡の妻の口ききで、風呂屋の娘との条件の良い結婚話が持ち上がり、弓子の方には両親の問題があったからだ。一週間目。柚木が一人で見張っていた時、突然さだ子が裏口から外出した。あちこち探した末、やっと柚木は温泉場の森の中でさだ子と石井が楽しげに話し合っているのを発見した。彼が応援を待っていると、二人はいなくなった。再び探し当てた時、さだ子は石井を難きつしていた。だが彼女は終いには彼に愛を誓い、彼と行動を共にするといった。しかし下岡刑事が到着し、石井はその温泉宿で逮捕された…。

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受賞歴

毎日映画コンクール脚本賞(橋本忍):ブルーリボン賞脚本賞(橋本忍):キネマ旬報賞脚本賞(橋本忍)

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