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白い炎

1958(昭和33年)/3/4公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

週刊新潮に連載された井上靖の同名小説の映画化。脚色は柳井隆雄、監督は番匠義彰、撮影も同じく西川亨がそれぞれ担当した。主演は大木実、田村高廣、高千穂ひづる、山鳩くるみ、笠智衆、夏川静江、有沢正子らも出演。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

那津子はチベット探険の夢を持つ木津と恋仲だったが、木津が酔って那津子の友人愛子とキスしたのを許さず、仲違いしてしまう。那津子は彼ら二人が結婚すると聞いて、自分のかたくなさを後悔し、木津をやはり愛していることを知る。山で知り合った新聞記者的場が彼女に近づき、二人は親しくなったが、那津子は何事も心からは楽しめなかった。的場は記者をやめ、大阪で商売を始めて一年後には、実業家としての頭角を現してきた。彼は正式に那津子の両親に申入れてきた。しかし那津子は彼との結婚は気がすすまない。木津とのことがまだ心に残っていた。昔の学校友達が愛子の家に遊びにき、那津子も呼ばれて行ったとき、愛子の家庭の乱れた有様を見せられた。木津から愛されぬ愛子は大学生を連れて遊び呆けているのだ。那津子は木津と愛子の和解の労をとるという口実で、久し振りに木津に会えた。雨の中で、二人は初めて接吻し、那津子は仕事で京都へ行く木津に同行することを約束した。彼女が旅行仕度で的場のアパートに寄ったとき、彼の父が偶然来ていて、結婚について種々話す。良い人だった。那津子は的場にはっきり結婚を断り、駅のホームへ向かったが、途中で動かなくなった。愛子を裏切ることは出来ない。放心したようになった那津子は的場のアパートへ帰り、的場との結婚を承諾したと告げた。大阪での的場の事業は益々発展して、那津子は幸福そうに見えた。社長となって東京へ乗りこむ的場の激励会の夜、那津子は木津が愛子の父の会社を受けついだものの株に失敗し、その債務整理に必死だということを知った。愛子からすでに離婚するつもりだと言ってきていた。その夜、那津子は夫に隠して木津が寝泊りする会社をたずねた。何か不安な気がしたので。木津は自殺しようとしていたところだった…。

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