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愛の濃淡

1959(昭和34年)/1/28公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

舟橋聖一の同名小説を長瀬喜伴が脚色、岩間鶴夫が監督したメロドラマ。撮影は小杉正雄が担当。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

西銀座の洋装店「ペル」では、デザイナーの越島小織のアシスタント・森子と実世子が、いま帰った客の紺野えり美の美しさについて語り合っていた。だが、えり美は街の売春婦であり、「ペル」の帰途に偶然逢った、小織の弟・正彦をも誘惑しようとして断られた。その正彦は森子に愛情を感じ、森子も同じ感情をもっていた。正彦とナイトクラブに行った森子はそこに老紳士・水沢と遊びに来ていたえり美と逢い、正彦から、えり美の素性を聞かされ驚いた。ある夜、正彦のアパートにえり美が訪れてきた。用件は、正彦も知っている水沢に、自分の素性を明かさないでくれというのだ。えり美は水沢には自分がドレメに通う娘だと偽っていた。正彦は同情し、えり美も理解ある正彦に激しく燃えるものを感じた。彼女は仲好しのロロに、水沢との関係を清算したいと洩らした。森子は、小織のデザイン展示会の仕事で京都へ行き「ペル」の後援者・芦岡夫人の邸に滞在することになった。夫人の息子で学生の滋は、森子にしつこくつきまとった。正彦が展示会を観るかたわら森子に逢いに京都へきた。その夜、自分のホテルに森子を誘い、泊って行けと勧めた。悪どいやり方の滋のもとへ森子を帰したくなかったのだ。しかし正彦のポケットから落ちたえり美の手紙を見た森子は憤然とホテルを出た。東京へ帰った彼女は滋の求婚を受けた。一方、えり美は、どうしても別れられぬという水沢を振切って、正彦のもとへ向かった。水沢は彼女を刺し、自分も死んだ。駆けつけた正彦の暗然たる姿を見て、森子もいまは、彼の本当の愛情を知るのであった。

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