1959(昭和34年)/8/23公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
芦沢俊郎のオリジナル・シナリオを穂積利昌が監督したもので、コーラスグループの娘たちを主人公にした喜劇。撮影は西川亨が担当。
鎌倉カーニバルの雑踏の中で、ヒトデの研究家西条健太郎のボストンバッグを持ち逃げした男を捕えたのは、コーラス・グループ「ザ・スリーキャッツ」の恵子・ゆかり・万里の三人だった。彼女らはその人だかりの中で、高校時代の友人孝子に再会した。孝子は三人をパーティに招待した。ところが、このパーティが桃色グループの集まりで、警察の手入れをくったあげくに、「スリー・キャッツ」も週刊知性のトップ記事になってしまった。三人は名誉毀損と知性社に乗りこんだが、女編集長西条君子にあしらわれた。恵子が君子の亭主を誘惑することを提案した。君子の亭主は、例のヒトデの研究家健太郎だった。三人は眠り薬をのませ、正体不明になった健太郎をアパートにかつぎこんだ。翌日、恵子は健太郎に、彼がヒトデの夢を見ている間に関係してしまったと言い張った。健太郎は、この話を甥のジャズ作曲家大森に告白した。大森は才女ぶった君子に反感を持っていたので、三人の味方になった。大森は、君子をボーリング場に連れ出した。健太郎と恵子がボーリングに興じていた。君子は顔色を変えた。大森が「ザ・スリーキャッツ」のために新曲を書き、レコード吹込みのチャンスを与えてくれた。健太郎が家出をした。テストの日、孝子が控え室へ入って来た。彼女の父がレコード会社の重役をやっており、彼女が声をかければテストはすぐOKになるという。しかし、大森からおりて来れと言った。テスト盤の吹込みは、恵子が動揺して調子外れの声を出したため、めちゃくちゃになった…。