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火の壁

1959(昭和34年)/12/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

船山馨の原作を成澤昌茂が脚色し、岩間鶴夫が監督した、阿蘇火山を舞台にしたメロドラマ。小杉正雄が撮影を担当。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

阿蘇の山腹にある火山研究所にいる戸崎を尋ねて、東京から学友だった高杉がやって来た。彼には圭子という恋人があった。圭子が突然理由も言わずに、別れてくれと言い出したのだ。高杉は心の傷を癒すために阿蘇に来たのだ。彼は、次第に元気になっていった。馬喰の根津と、根津に惚れている芸者菊千代とも知り合いになった。例年山麓で開かれる競馬が近づいた。根津は愛馬“吉野”を出場させた。菊千代のことで快く思わぬ梓組の社長梓も、対抗馬を出場させた。レースは接戦の末、“吉野”が勝った。が、高杉は呆然とした。圭子が姿を現わしたのだ。しかも、見知らぬ男を連れて。その男佐沼は、丸星デパートの株買い占め事件でクローズアップされた男である。二人は新婚旅行で、観光ホテルに宿泊していた。丸星デパートのことで東京から来ていた吉見という男が佐沼工作に打撃をうけ自殺しようとした事件があった。圭子が追っていって、火口で高杉と会った。続いて佐沼が来た。高杉が去った後、佐沼は圭子を責めた。圭子は佐沼を突き飛ばし、佐沼は火口の岩棚に落ちた。この怪我で、佐沼は丸星デパートの株主総会に出席できなくなった。やむなく、圭子を上京させた。梓という監視役をつけて。高杉も、身の廻り整理のため上京していた。圭子は株主総会を佐沼への復讐に利用しようと思っていた。依頼された株券をデパート側に引き渡すのだ。この日のために彼女は、佐沼の妻となっていたのである。株券をすべて吉見に渡した。高杉と圭子は丸星デパートの展覧会場で出会った。圭子は高杉にすべてを語った。

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