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甘い夜の果て

1961(昭和36年)/2/14公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

吉田喜重が、助監督の前田陽一との共同脚本を監督したもので、社会機構の中に生きる現代人の欲望を描いたストーリー。撮影を成島東一郎が担当している。

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スタッフ

監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

中部地方のある新興工業都市Y。手塚二郎は、そこのミシマ・デパートに勤めていた。「出世がしたい。金がほしい」というのが彼の口ぐせだった。ある時、ドライブ・インで給仕をしていたはるみという女性と知り合った。二郎は、バー爽で女の子をほしがっているのを知ると、はるみを爽へ紹介した。爽はミシマ・デパートの社長令嬢爽子の経営になるものなので、はるみを紹介して爽子の歓心を買うつもりだったのだ。はるみは二郎の下宿に寝泊まりするようになった。爽には鋳物会社の社長で岡という常連がいた。会社の経営状態が思わしくなく、あせる気持ちをまぎらわすため、酔いつぶれるほど飲むことがあった。二郎は、爽子に頼まれて岡を家まで送っていったが、そこで岡家の長男の未亡人・雅枝を知った。彼女を自分のために利用できると思い、近づいた。はるみは、爽子の勧めを断わりきれずに、石油会社の常務・本堂の世話になっていた。二郎は彼女の豪華なアパートで本堂に会った。そして、翌日は湖畔へのドライブに加わった。爽子も一緒だったが、彼女のせいで二郎は技師だと偽っていた化けの皮をはがされた。二郎は湖のボートで爽子を犯して復讐した。その時から、爽子との肉体関係が続けられた。そんな折、岡が脳出血で倒れた。二郎は、雅枝を自分のものにすれば、いつかは鋳物会社も自分のものになると考えた。雅枝を温泉へ連れ出して結婚の約束をさせた。はるみは、本堂が東京の本社へ引きあげることになったので自由の身となり、二郎との結婚を考えてもいいと言った。しかし、二郎は鼻の先で笑うだけだった・・・。

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