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好人好日

1961(昭和36年)/8/13公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

中野実の原作を松山善三と渋谷実が脚色し、渋谷実が監督した父娘の情愛を描いた物語。撮影は長岡博之が担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

奈良の大学の数学教授である尾関は、数学にかけては世界的な学者だが、数学以外のことは全く無関心で、奇行奇癖が多く世間では変人で通っている。妻の節子はこんな尾関につれ添って30年。愚痴りながらも彼を尊敬し、貧乏世帯をやりくりしてきた。娘の登紀子は市役所に勤めていて、同じ職場の佐竹竜二と縁談がある。二人は好きあっているし節子もこの縁談を喜んでいる。ただ竜二の家は飛鳥堂という墨屋の老舗で、竜二の姉美津子はお徳婆さまに気に入るように色々と格式にこだわるのだ。それに登紀子は両親の顔を知らない戦災孤児で、尾関に拾われ今日まで実の娘と同様に育てられてきたのだった。しかし登紀子はそんなことを気にしているのではない。彼女はむしろ父のそばを離れるのが忍びないのである。それと同時に竜二を父が気に入るかどうか、これも気がかりであった。竜二は尾関がしばしば近所のミルク・ホールにテレビを見に行くことを聞き、ある日、自分で組み立てたポータブル・テレビを持参すると、尾関は喜ぶどころか怒ってしまった。竜二もかっとなり怒鳴ったが、文化勲章受賞の知らせで中断された。尾関は勲章など欲しくなかったが、50万円の年金がつくと知り、もらう気になり節子と上京した。東京では学生時代にいたオンボロ下宿に泊まって主人の修平を感激させた。その夜宿に泥棒が忍びこみ文化勲章が盗まれた。そのころ、奈良では尾関の帰りを待ちうけて数々の祝賀会が計画された。そんなわずらわしいことの大嫌いな尾関は、姿をくらまし関係者を慌てさせた。そんな騒ぎの中で登紀子は節子が落ちついているのを不思議に思った・・・。

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