1962(昭和37年)/2/4公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
松山善三のオリジナル・シナリオを渋谷実が監督した社会風刺ドラマ。撮影は長岡博之が担当している。
日本鋼材の会計課長渥美耕三は十年前に妻を亡くし、一人息子の史郎との二人暮らし。二人とも大変な大酒のみである。耕三は近所に住む長谷川きみが、夫の清の酒のことで相談にくると、「酒は静かにのむべきだ」と説教するが、彼自身はのむとがらりと人が変わってしまう。先日も、のみ友達であるトップ屋くずれの小池と二人で泥酔、酔っぱらい保護センターに保護される仕末だ。ある日、史郎は突然結婚すると言い出した。相手は看護婦をしている桜井規子だと言う。史郎はどうしても結婚したいため赤ん坊ができていると嘘まで言った。その一言に耕三は渋