1962(昭和37年)/3/11公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
「椿三十郎」の菊島隆三による原作を、井手雅人と大河寿雄が共同で脚色。高橋治が監督したボクシングもの。撮影は加藤正幸が担当している。
喧嘩が強くて男っぷりのいい中村純三は、この界隈に縄張りをもつ秋田組の兄貴株。親分の大五郎も幹部の市村も純三には一目おいている。純三の恋人光子は彼が堅気になるのを願っており、酒屋を営んでいる光子の父松造も彼がそうなれば店で働いて貰ってもいいとさえ考えていた。ある夜、純三はふとした事から太洋拳の並木とは知らずに喧嘩して、パンチをうけてのびてしまった。そんな純三の手当をしながら悪態をつく北原医師。彼は亡き純三の父親とつき合いがあったことから、純三を我が子のようにかわいがっていた。翌日、試合を見に行った純三は、並