1962(昭和37年)/6/3公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
今東光の原作を成澤昌茂が脚色、田中絹代が監督した悲恋もの。撮影は宮島義勇が担当している。
天正15年。豊臣秀吉の茶頭千利休の娘、吟は、6年間一筋に慕い続けてきたキリシタン大名高山右近を迎えて喜びにもえた。しかし、妻のある右近はキリシタンの教えを破ってまで、吟の思いを受け入れることは出来なかった。折も折、父利休は石田三成から吟の縁談を持ち帰った。相手は太閤茶湯七人衆の一人、廻船問屋万代屋宗安である。気の進まぬ吟は、必死の思いで右近にその思慕を打ちあけたが、右近は苦しい思いで万代屋へ嫁ぐよう吟にすすめるのだった。二年後、万代屋へ嫁いだ吟は、いまだ右近への思慕をたちきれず、そんな吟にあきたらぬ宗安は