1962(昭和37年)/7/1公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
坂本九のヒット曲「九ちゃん音頭」の映画化。山田洋次と不破三雄が共同で脚本を執筆。市村泰一が監督した歌謡ドラマ。撮影を小杉正雄が担当している。
海野一八は漁師の息子だが、故郷に母と幼い弟妹を残して上京、郊外の駅近くにある八百屋八百作の店員になった。名前の一八から愛称は九ちゃん(一+八)である。夜、風呂帰りに店の先輩弘につれられて町内の店員たち、電気屋の明、洗濯屋の正、米屋の学、酒屋の実、カメラ屋の守、食料品店の久が大勢集うハレムという安バーへ行くのが楽しみだった。そこで一八は、幼馴染の町子に逢った。彼女は寿常といううなぎやの店員で、宮代肉店の店員不二夫の恋人だった。根が不良じみている不二夫は店員達仲間同士で評判がよくなかった。一八をはじめ店員達の