1962(昭和37年)/9/1公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
石田守良と椎名利夫が共同で脚本を執筆、市村泰一が監督した青春明朗篇。撮影を小杉正雄が担当している。
美貌と美しい姿態を兼ね備えた八坂杏子は、頭が良くておまけに合気道五段の腕前をもつ××大学物理学科の学生だ。叔母夫婦がやっている赤坂の芸者置屋・有馬に下宿し、アルバイトに検番の芸者学校で実用英会話を教えたり、たまにはお座敷へ出ることもあり“学生芸者”と評判だった。ある日、学校帰りの地下鉄の車中で、偶然なことから東浩を知るが、モッサリ型の彼の第一印象はよくない。浩は、大学を出て考古学を研究しているせいか世の中の営みなど何もわからないカタブツと見られがちだった。浩の父剛三は銀座で画廊を経営している画商で、神楽坂