1963(昭和38年)/3/16公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
由起しげ子原作「罰と愛より」を監督した大庭秀雄と柳井隆雄が共同で脚色、大庭秀雄が監督したメロドラマ。撮影は原田雄春が担当している。
村井桃子は画壇の重鎮である津田逸作について絵の勉強をしていたが、津田の桃子に寄せる愛情には、彼女の亡母から続いている強い感情があった。しかし、桃子には結婚を約束した建築家の時中弘がいた。二人の結婚の承諾を得るために津田のアトリエを訪れた桃子は、津田の激しい感情に抵抗し切れず純潔を失ってしまった。そのために桃子は余儀なく時中を突き放し、傷心の身で伊豆へ行ったが、そんな彼女を救ったのは実業家の平間であった。彼の磊落で恬淡とした態度に魅かれた桃子は、すべてを投げ打って平間の胸に抱かれた。家庭のある平間は彼女の心