1963(昭和38年)/7/27公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
柳井隆雄と元持栄美が共同で脚本を執筆、市村泰一が監督したメロドラマ。撮影は倉持友一が担当している。
祇園の舞妓小美知は8年ぶりで小学校の同級生瀬川孝夫に逢い、それから急速に親しくなった。一時は流しの歌手をしていた孝夫は、いまは料亭「夕月」で亡父の友坂巻につき、板前の修業をしていた。二人の仲が知られて小美知はお茶屋の女将志津子や置屋の富代に叱られた。彼女らは製薬会社専務の尾崎を小美知の旦那にしようと躍起になっていた。重なる強談判や、「夕月」に客がつかぬように志津子が手を打ったりしたため、小美知は泣く泣く決心しようとした矢さき、こんどは踊りの家元の若師匠が彼女の踊りを見染めて正式に縁談をもちこみ、志津子たち