1963(昭和38年)/12/1公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
塚田栄太郎の原案を得て若井基成がシナリオを執筆、的井邦雄が監督した歌謡劇。撮影は荒野諒一が担当している。
むかし、甲斐と信濃の国境に狸ばかり住む楽園があった。その満月城の月姫はお年ごろ、見合いを進められても、「結婚なんて真っ平」と逃げていた。そんなある日、人間の姿で歩いていた月姫は、覆面の武士に襲われたところを、隣国暁城の若君春之丞に救われた。月姫を襲ったのは、暁城の世嗣ぎ騒ぎに絡む家老犬上典膳の一味だった。しかし、そんな事をよそに、春之丞と月姫は、お熱い仲となった。が、暁城の世嗣ぎ春之丞には、国元でさくら姫との縁談や、弟秋之丞との間に、世嗣ぎ争いが起きていた。異母弟である秋之丞を推す北の方の執念もむなしく、