1967(昭和42年)/5/27公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
小林久三と吉田剛がシナリオを執筆、梅津明治郎が監督した若社長シリーズ第2作目。撮影は加藤正幸が担当している。
パリ留学から帰った丹下次郎は、マドレーヌ化粧品会社の若社長である。帰国後、新しい経営方針と、七色クリームの売り出しを発表した次郎は、父の伊平から縁談をもち込まれた。相手は大坂の桃井商会の社長の一人娘・冴子である。しかし、次郎には意中の娘がいた。大学食堂で働いていた亜紀である。その亜紀が郷里の鳥取に帰ったと知ると、次郎は早速鳥取に向かった。途中、次郎は清楚な感じの娘に会い、気を惹かれたが、それが冴子とは知らなかった。鳥取に着いた次郎は亜紀に会ったが、亜紀は次郎がパリ留学中に結婚していた。失意の次郎は帰京すると、七色クリームの計画をレインボー作戦と名づけ、着々とその実現に精を出し始めた。その頃、マドレーヌ化粧品の柳川専務と、ライバル会社のサンライズ化粧品の吉良が結託して、マドレーヌ乗っ取りを画策していた。一方伊平は、亜紀が既に結婚していると知ると、再び桃井家との縁談を進めていた。次郎は伊平の縁談攻勢に、いまは結婚話よりも仕事が大事だと、単身大阪の桃井を訪れ、冴子との縁談を断った。しかし、冴子が車中で会った清楚な娘だと分かると、次郎も乗り気になった。その次郎に、冴子は自分には将来を誓った恋人がいると告げた。それは次郎の親友英次だった。やがて新製品発表会の日、七色クリームをつけたマヌカンの顔がただれるという事件が起こった・・・。