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純情二重奏

1967(昭和42年)/9/30公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

斎藤良輔と長瀬喜伴のシナリオにより昭和14年に映画化された同名作品を原作に、桜井義久が脚色を担当、梅津明治郎が監督したメロドラマ。撮影は厚田雄春が担当している。

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ストーリー

美しい湖畔の傍にある孤児養護施設の保母・栄子は、母きくが死ぬ時に残した日記帳を見て意外な事実を知った。日記帳には栄子の父が、現在の作曲界の重鎮河田武彦であることが記されていた。はやる心を押さえて上京した栄子は河田を訪ね、きくの死を告げたが、河田は愛人きくの面影を栄子に認めながらも、家庭の事情から娘と呼べず、栄子を追い帰さねばならなかった。河田の妻・恒子は、隠居の身分ながら作曲界の大御所として存在する恩師・田島の娘だった。また河田の娘・八千代は、恒子が愛人との間にこしらえた娘だったのだ。栄子はふとしたことから新進作曲家・関と知りあい、彼のアパートの一室を借りることになった。関は栄子に歌の才能があることを認め、それを知った河田が内密に学費を出してくれたことから、栄子を音楽教室に通わせることにした。やがて歌手志望だった八千代と共に、同じ頃に歌謡界にデビューした栄子は、皮肉にも八千代と新人賞を争うことになった。審査員の意見が分れ、河田の意見で新人賞の行方が決定するというとき、河田は八千代を推した。それを私情だと怒る関に、河田は栄子が実の娘であり、八千代の出生の秘密を打ち明けるのだった。そんなある日、河田夫妻の結婚記念と八千代の新人賞受賞のパーティが盛大に開かれたのをよそに、栄子は淋しく故郷に帰って行った。一方、その後を追った関は、栄子が母から聞かされたメロディを口ずさむのを聞き、それをヒントに曲にまとめた。関の新曲の譜を見た河田は、原曲がきくとの思い出を秘めた「純情二重奏」であるのを知り、それを八千代に歌わせた・・・。

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