1967(昭和42年)/10/14公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
石森史郎がシナリオを執筆し、宮崎守が監督した青春歌謡もの。撮影は小辻昭三が担当している。
音楽で結ばれた五人の若者たちのグループ「ザ・ファィブ・ドリンカーズ」のリーダーで、ドラムを受け持つ竹田は電力会社の社員で、実行力があり責任感の強いことから、皆に信頼されている。仲間は新幹線の乗務員見習でエレキの川島、タクシーの運転手でベースの田中、セールスマンでサックスの杉山、ラーメン屋の出前持ちでギターの藤浦たちで、職場での辛さを音楽で吹き飛ばし、いつかは花やかな舞台で活躍することを夢みる若者たちばかりだった。ある日、竹田たちは行きつけのスナック「リバプール」で顔馴染みの高校生れい子に会い、一緒に踊った川島が練習場がなくて困っていると言うと、彼女は姉の陽子を紹介した。陽子は大きなビルの持主で、五人の熱意を買って地下の駐車場を提供してくれた。彼らの練習に一段と熱のこもるようになったことは言うまでもない。そんなとき、竹田は美しい少女・友江と知り合い、惹かれていった。一方、川島もひょんなことから友江と友だちになり、初恋のようなものを感じていた。竹田と川島はお互いに同じ女性に恋しているとは知らず、お互いの恋を祝福し合うのだった。ある日、たまたま、五人で金を出しあって買っていた宝クジで200万円という大金がころげ込んで来た。しかし、そのために五人のチームワークは乱れ、バラバラになってしまった。藤浦はカッコのいい姿を求めて遊び回るようになり、田中や杉山も脱落していったのである。残った竹田と川島は、お互いの友情の堅さを誓いあったが、友江から相談事を持ち込まれた時、二人で彼女に会って見ると、そこで初めてお互いの好きだった相手が友江だったと知り、唖然となるのだった・・・。