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作品紹介

濡れた逢いびき

1967(昭和42年)/10/26公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

土屋隆夫の原作「変てこな葬列」を、野村芳太郎と吉田剛が共同で脚色し、前田陽一が監督したスリラー。撮影は加藤正幸が担当している。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

中口守吉は郵便局の臨時集配人である。町まで3時間、東京まで一日がかりという山の部落で25歳の青春を持てあましていた。ある日、守吉はたまたま同じ郵便局に勤めるかね子が隣村の近藤に騙されて自殺しようとしているところを見た。しかし、守吉も配達をサボって郵便物を捨てようとした現場をかね子に見られてしまった。お互いの秘密を知った二人は、それ以来急速に親しくなり、貯水池の近くの木蔭で二人だけのもうひとつの秘密を持ったのである。そんなとき、近藤はかね子に騙され、彼女の持っていた劇薬を狂言自殺用の薬と思って飲み、死んでしまった。ドンファンだった近藤の死に誰も不審に思う者はなかった。ある日、郵便局長の多良が、かね子と守吉の二人に縁談を持ち込んできた。皮肉なことに両方とも良縁で、かね子は大学出のハンサムな青年にのぼせ上がり、守吉の相手もかねてからモーションをかけていた娘だったので有頂天になるのだった。こうなると、お互いに肉体関係を持ったことを後悔するようになってきた。そして二人はバレないように相手を消すことを真剣に考え始めた。逢うたびに激しい抱擁を交し愛の言葉を口走るお芝居を上手に演じながら、かね子も守吉も殺人の方法を模索していたのだった。何回か、滑稽な失敗を繰返したある日、ついに守吉は断崖からかね子を突き落すことに成功した。かね子の悲鳴が長く尾を引いて途絶えた時、すべてが終わった・・・。

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