1969(昭和44年)/4/26公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
舟橋和郎と瀬川昌治、高羽哲夫が脚本・監督・撮影を担当した喜劇。
田村家は代々の早熟を確たる特徴としていた。二代目宏吉は、初代吉五郎が17歳の時に生まれ、三代目昭太も宏吉が17歳の時の子供だった。しかも、三人ともヤモメ暮らしの現役国鉄マンである。宏吉は、昭太の母校で体育の教師をしている榊原圭子に想いを寄せていた。ところが昭太の恋人美智子の姉・小夜子に求愛され困っていた。ある日、東京行きの特急はやぶさに圭子が乗車した。専務車掌の宏吉は、サービスにつとめたが、乗客係昭太から圭子が見合いに行くのだ、と聞かされて愕然。昭太からまだチャンスがあるよ、と慰められて気を取りなおした。それから数日、宏吉は思いきって圭子に、プロポーズした。圭子は態度を保留したが、半ば諦めていた宏吉には、色よい返事にとれた。有頂点になった宏吉は、スナックで会った小夜子にのろけ、ウイスキーを飲みすぎてダウン。翌朝、宏吉は小夜子の蒲団の中で目を覚ました。そして後悔したが後の祭りだった。やがて、宏吉は、小夜子から、妊娠を告げられ、田村家の淀に従って結婚した。神前に行く末を誓った後、小夜子は、結婚をするために嘘をついたと告白した・・・。