1970(昭和45年)/8/8公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
ドリフターズ全員集合シリーズ5作目。脚本は田坂啓、撮影を荒野諒一が担当している。監督は脚本にも参加している渡辺祐介。
ちっぽけな漁村を根城に暴れ廻る、碇鮫吉をリーダーとする不良グループは村の鼻つまみ者である。グループの一人加藤岩四は恋人である村の漁業組合長浅利磯右衛門の娘鮎子と駆け落ちするため鮫吉の手から逃れる手段として、ちょうど村で興行していた“市川あかね一座”の座長あかねに弟子入りするが鮫吉の巧妙な戦法にかかり元の木あみになってしまう。そんな鮫吉が何を思ったか子分の岩四だけをともない一旗あげようと冷凍車に乗りこみ東京へいってしまう。それから数カ月、鮫吉らの夢は無残にも破れ二人は今や焼きトウモロコシをつんだオンボロリヤカーを引っぱり夜の盛り場をほっつき歩く身となり、薄汚れたベッドハウスさえも家賃未納で追い立てられるという落ちぶれであるが、それでも故郷に残した子分たちには一端の親分にのし上ったという葉書きを出していた。明けて、鮫吉にとって大事件が起った。故郷に残した子分たちが黄金の東京生活を夢み、突然上京してしまったのだ。上京した風太たちは葉書きとは裏ハラの現実をみて鮫吉のインチキぶりに怒り狂い、岩四ともどもたたきだしてしまう。数日後、風太達の目の前に岩四が黒木という子分をつれて表われ、形勢一変、岩四はグループのボスになってしまうのだが、そんなある日、岩四にシマとマダムの早苗を寝とられたと思いこむ鬼熊が刑務所から出てきた・・・。