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喜劇・怪談旅行

1972(昭和47年)/6/10公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

旅行シリーズ第10作目。原作・脚本は舟橋和郎、監督は瀬川昌治、撮影を丸山恵司がそれぞれ担当している。

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ストーリー

大和田信平は紀勢本線の港町太地駅の駅長として赴任して来た。鯨の町として有名なこの港町は、テント船(捕鯨船)の浮かぶのどかな漁港である。信平を迎えたのは、昔、信平の先輩だった乗客係の坂口庄作や、その息子の大作たちだった。ところが到着早々、信平は庄作の「くそまじめで、つまらん男さ」という陰口を聞き、駅長の威厳をもって一喝する。整列した職員一同にも勤務の状態を細かく注意し、駅の乗降客の倍増のために努力するようにとハッパをかける。新公舎か完成するまでの間といって庄作が案内したのは墓地の裏手にある、化け物が出るという評判の、ひどい古びたあばら家だった。まるでお化け屋敷だと驚く信平に庄作は家賃が安いし、隣の尼寺の風呂場が覗けるからとささやく。そんな趣味はないと笑いとばす信平だったが、亡妻うめ子の位牌と一緒の一人暮しの身であれば、庄作のよこした芸者を帰しはしたものの、煩悩にかられて湯殿を覗いてしまう。その時、忽然と彼の目の前に亡妻うめ子が出現。そして信平の苦しみに同情し、浮気をしてもいいと言った。以前から時々、うめ子の亡霊が現われては信平に話かけていたのである。信平は団体旅行の勧誘という大義名分をもって、海岸の海女の小舎へも出かけた。そこには、大介の恋人ちづがいた。信平はちづに誘われ、ちづの姉由美の経営する食堂へ寄った。由美の美しさにひかれた信平と、彼にサービスする由美を奥の間から見ていらいらしているのは庄作である。庄作と由美は深い仲であったが、太地小町の看板もあって籍は入れてなかったのだ。ある休日、信平は由美を温泉へ誘った。

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