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おれの行く道

1975(昭和50年)/7/12公開 86分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

莫大な財産を持っているおばあちゃんと孫の現代青年との心のふれあいを描いたストーリー。脚本は光英司、監督は脚本も執筆している山根成之、撮影を竹村博がそれぞれ担当している。

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スタッフ

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ストーリー

千葉県成田市駅前のパチンコ店。若者とチンピラの大喧嘩が始まった。必死の若者は、止めに入った警官をぶん殴ってしまい、留置場で一夜を明かしすことになってしまった。若者の名は土屋耕三。信州のT大学経済学部に通う学生で、登山狂である。耕三は母の一周忌の法要で帰って来たのだが、前日の喧嘩騒ぎで法要は間に合わなかった。当然ながら兄姉たちに非難される。祖母のキクも北海道から出て来ているが、耕三の勝手な振舞いに小言を繰り返した。耕三は「うるせえなクソばばあ、養老院へでも行きゃあいいじゃねえか」とどなり返した。だが、一同はキクが亡夫の残した土地を処分して何億という大金を持っているために、特別に手厚く接待している。土屋家の長男栄一は三代続いた旅館の改築資金に、次男の健二はやき鳥屋からスナックへの事業拡張資金に、長女松子はサラリーマンに嫁ついでいるが団地脱出の新築資金に、次女竹子は芸能界入りの資金にと、それぞれ遺産相続を狙っていた。例外は末っ子で高校生の梅子と遺産の話は全く知らない耕三の二人だけである。兄姉たちに大歓迎されるキクを見て、耕三は「小便ババア、いい身分だな」と憎まれ口を残して大学に帰って行った。ある日、耕三と梅子を除く兄妹たちは、キクに遺産相続の件を直接切り出した。だが、キクは一枚の感謝状と新聞の切り抜きを見せた。それには“佐々木キクさん、市の老人ホーム二億円を寄付”と書かれてあった。唖然とする一同。キクに金がないとわかると一同は手の平を返したようにキクを邪魔者扱いにし、キクは北海道に帰っていった・・・。

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