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竹久夢二物語・恋する

1975(昭和50年)/11/1公開 108分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

大正ロマンティシズムの代表的存在である竹久夢二が芸術に憑かれ、自ら傷つき、女性を遍歴する半生を描いたストーリー。原作は夢二の自伝小説『出帆』。脚本は加藤泰、監督は斎藤耕一、撮影を坂本典隆がそれぞれ担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
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編集:

ストーリー

明治39年。すでに23歳の竹久夢二の絵は日本の画壇で異彩を放ち、多くのファンを獲得していた。彼は理想のモデルである年上の女、たまきと結婚し、夢二の絵の世界は確実に拡がっていった。明治43年、夢二は大逆事件の幸徳秋水らの活動に協力したために検挙された。やがて釈放された夢二は、たまきと長男、耕助を捨てて家を出て、一人で創作活動にうち込んだ。彼は京都で行なわれる文展に対抗して、第一回の個展を開くことを企画していたが、壁にぶつかった。独学ではじめた彼の絵には、写実の手懸りとしてモデルが必要なのであった。彼は2年ぶりにたまきを訪ね、モデルになってくれと土下座して頼んだ。大正元年11月、夢二の第一回個展は文展を圧倒する大成功をおさめた。夢二は復縁したたまきのために、港屋という絵草紙の店を開いた。その二階は夢二を慕って集まる画学生たちのサロンになった。やがて、たまきが夢二の芸術の対象として新しい想像力の源たりえなくなっていた頃、港屋に笠井彦乃という美術大学の美しい女学生が現われた。夢二は彦乃を芸術の対象として、また愛の対象として自分の世界に引き込んだ。彦乃も全身でそれに答えた。たまきは再び自分が捨てられることを直感した。別れようという夢二にむかって、たまきは短刀をかざして抵抗した。しかし大正6年、夢二は京都に居を移したのだった。

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