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遺書・白い少女

1976(昭和51年)/4/24公開 92分    
配給:松竹 製作:松竹 / サンミュージック

多感な19歳の少女と、白血病に犯された若き青年画家の悲恋を描いたストーリー。原作は落合恵子の同名翻案小説。脚本は八木保太郎、監督は中村登、撮影を竹村博がそれぞれ担当している。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

亜砂子が雑誌のさし絵画家だと名のる峯雄に初めて出会ったのは、かすかに夏の匂いのする五月、19回目の誕生日の夜だった。誕生日をやり直そうという、峯雄の突然の提案で、二人は静まり返った真夜中の遊園地で、まるで子供のように遊びまわった……。6月のある不快な梅雨の夜。亜砂子は母親美加の経営するクラブに顔を出した。母が中年男と踊りながら今夜の情事の打合せをしているのを聞いた亜砂子は、峯雄のアパートのダイヤルを回した。「亜砂子よ、行っていい?」その後の数週間というものは、二人にとってめくるめくような愛の日々だった……。真夏のある日。峯雄は、車の前を横切ろうとした少年を助けようとして軽い怪我をした。診察医は峯雄に、気になることがあるから精密検査を受けるようにと勧めた。そして、検査の結果、峯雄の入院が決まった。9月、亜砂子は担当の土屋医師から、峯雄が白血病であることを知らされた。それは亜砂子にとってつらい日々の始まりだった。峯雄は多量の投薬によってか、しだいにやつれていったが、来年の油絵新人展に出品するのだ、とベッドの中でデッサンを始めた。そんな姿を見るにつけ亜砂子の胸は今にも張りさけそうだった……。その年の終りに、峯雄の状態がよいので、一週間の退院許可が出され、二人は雪の軽井沢へ出かけた。

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