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パーマネント・ブルー/真夏の恋

1976(昭和51年)/9/23公開 89分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

瀬戸内海に面した四国の港町を舞台に、過激派女子大生とひとりの受験生の間に芽生えた愛が壊れるまでを描く純愛篇。脚本は石森史郎とジェームス三木による共同執筆、監督は山根成之、撮影を坂本典隆がそれぞれ担当している。

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スタッフ

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ストーリー

瀬戸内海の島々の緑が、夏の太陽に映えて一段と美しい愛媛県今治市のとある漁港。その日、一人の女が砂にうずくまって、まるで死人のように動かないでいるのを少年は見た。女は眼を開いた。顔色が悪い。身なりも汚ない。ズック靴も泥で真黒だ。ヒッピーというのか、まるでドブねずみだ。少年は、かかわりたくないと思いそのまま素通りしたが、かなり行って足を止めた。その女のことが気になった。病人かも知れない。一体、何者なのだろう。少年は女を自分の家へ連れていこうとした。寝かせて、食事をさせれば元気になるかも知れない。少年の家は旅館を営んでいた。女を部屋に寝かせて、死人のような寝顔を見た。少年と眼が合ったが、口をきこうともしない。ありがとうとさえ言わないのだ。なんて奴だ、元気になったら叩き出してやる、少年はそう思った。何日か経つと、女は少年の旅館で働きだした。それがとても楽しく見えた。夜遅く、女の湯上がり姿を見て、少年はドキンとした。その晩、少年は女の部屋に西瓜を届けた。女は寝ていた。突然「機動隊粉砕、赤学同センメツ、熱い!燃える!」と女は小さく叫んだ。寝言を聞いて、少年は愕然とした。あくる日、内ゲバ殺人事件の犯人が今治あたりに潜伏しているとの情報で、警察の捜査が軒並み開始された。少年は夢を見た。女が手錠をかけられて、連れていかれる夢だった。そうだ! 女を安全な場所へ連れて行ってかくまってやろう、と少年は思うのだった。

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受賞歴

ブルーリボン賞監督賞(山根成之)

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