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作品紹介

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター

2010(平成22年)/4/10公開 108分 カラー   
配給:松竹株式会社 

ピート・ハミル原作の映画化。失恋して自棄になった鉄也は会社を辞め、退職金で新車を購入し、北海道へドライブの旅に出た。網走に着くと手当たり次第にナンパをして、同じ失恋の痛手を持つ朱美を引っかけた。さらに、海岸で炭鉱夫を名乗る中年男・勇作と知り合い、3人で旅することになる。しかし、勇作には6年3ヶ月の刑期を終え出所したばかりという秘密があった。そして勇作は2人に、「自分をもし待っていてくれるなら、家に黄色いハンカチをぶらさげておいてくれ」と妻・光枝と約束したことを打ち明ける…

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター
(C)1977,2010 松竹株式会社

スタッフ

監督:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:

ストーリー

欽也は網走の駅前で、一人でふらりと旅に出た朱実と知り合う。朱実は列車食堂の売り子で、同僚から誤解を受けて、やけくそになって旅に出たのだった。朱実は欽也の車に乗せてもらったものの、海岸で不意に欽也からキスを求められて、車から飛び出した。逃げ出した朱実をかばい、鋭い目付で欽也を睨んだ男、それが島勇作であった。欽也から見た勇作は、なんともいえない、いい男だった。しかし、欽也は啖呵を切った行きがかり上、勇作に挑むが、軽くあしらわれてしまう。そんなことがきっかけで、三人の旅は始まった。。--勇作は若い頃、九州に住んでいたが、三十歳を過ぎて考えを変え、夕張の炭抗で働らき始めた。その頃、町のスーパー・マーケットで働いていた光枝と恋をして結婚した。それから数年は幸福な日が続いた。そして光枝は妊娠するが、折角出来た赤ちゃんを流産してしまった。その夜、勇作は飲み屋で酔っぱらったチンピラに因縁をつけられる。あまりのしつこさに勇作は腹をたて、相手を殴ると、チンピラはそのまま死んでしまう。勇作は六年間、刑務所で過すが、光枝の面影は、勇作の心から離れなかった。刑期を終える直前、勇作は光枝に手紙を書いた。「俺は、お前が良い男と再婚して、幸せになっていることを望んでいる。この手紙がつく頃、俺は夕張に行くが、もしも、お前が今でも独りで暮しているなら、庭先の鯉のぼりの竿の先に黄色いハンカチをつけておいてくれ。そのハンカチを見たら俺は家に帰る。でもハンカチがなかったら、俺はそのまま夕張を去っていく」と。--その話を聞いた朱実と欽也は声をふるわせて泣いた。

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター
(C)1977,2010 松竹株式会社

受賞歴

日本アカデミー賞最優秀作品賞:ブルーリボン賞作品賞:毎日映画コンクール日本映画大賞:報知映画賞作品賞:キネマ旬報日本映画第一位

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