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夜が崩れた

1978(昭和53年)/3/21公開 93分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

孤児同然に生きてきたやくざな兄と妹、そして彼女を愛する正義感の強い刑事の三人が、悲しい運命に翻弄されながらも愛し、憎しみ合う姿を描く結城昌治原作の「刑事」の映画化。脚本は田坂啓と貞永方久による共同執筆、監督も貞永方久、撮影を川又昂がそれぞれ担当している。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

安井には浩子という恋人がいた。郷里を出て刑事になったばかりの安井には、浩子は新鮮で魅力的な都会の女性であった。二人は初めて会った時から互いにひかれ、自然に結ばれた。ある日、暴力団茨組の捜査を始めた安井は、同組幹部の中根につきまとわれ、浩子から手を引くように言われる。中根孝は浩子の兄だった。幼くして両親を失い、孝と浩子は小樽の孤児院で育てられたのである。浩子と結婚を決意した安井は中根にやくざから足を洗うように言うが、中根は嘲笑するばかりであった。茨組と関係の深い手形詐欺師大川が襲われ、犯人は中根と判明する。安井は自分の手で中根を捕えて自首させようと決心し、浩子のアパートを訪ねるが、旅行姿で彼女が出て行ったことを知り、孝と共に故郷の小樽に向ったのだと直感した。行くあてのない孝と浩子は生まれ育った小樽の教会へ向っていた。浩子と再会した安井は、中根が茨組から足を洗おうと、大川に金を借りに行ったところ、大川は逆に中根を茨組に売ろうとしたため事件が起きたことを聞かされる。その時突然銃声が聞こえ、安井が現場に駆けつけると、中根が倒れていた。安井に、浩子と一緒になるようにと中根は言い残し、息絶えた。数日後、安井と浩子は白布に包まれた遺骨を抱いて、雪原を走る列車の中にいた。

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